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水戸黄門さまの別荘「西山荘」 [雑感]

雨が降らなくてもじとじとした毎日。
キッチンの工事やら片付けで家にこもってばかりだったので
日曜日に夫と茨城に出かけた。

茨城県常陸太田(ひたちおおた)市に
あの水戸黄門で有名な徳川光圀公の別荘があります。

「西山荘(せいざんそう)」
又の名を「西山御殿(にしやまごてん)」

光圀公は、73歳で亡くなるまでの10年間をこの別荘で過ごしたそうです。

光圀は、水戸藩初代藩主・徳川頼房の三男で徳川家康の孫にあたります。
学者肌の人で、歴史書『大日本史』の編纂や古典研究、文化財の保護活動などに熱心でした。

水戸黄門といえば、助さん格さんを引き連れて全国を旅したようなお話ですが、実際は『大日本史』の資料集めに家臣を全国に派遣して、本人が行ったのは蝦夷(北海道)と関東地方内なんだそうです。

西山荘は、緑豊かで静かでとても落ち着く雰囲気です。

入るとすぐに菖蒲の池があって、ちょうど満開でした。
2009061412280000.jpg 2009061412300001.jpg

2009061412390000.jpg
熊野杉。
光圀公が紀州熊野から取り寄せたもので、樹齢320年、樹高50m。
存在感すごい[exclamation]




2009061412430000.jpg表門。
周囲の木立に合わせて光圀公が考案された質素なご門です。



2009061412370000.jpg通用門(裏門)。
家来や領民の使用する門ですが、表門よりりっぱな造りです。
領民たちを大事にした光圀公の人柄がしのばれます。


2009061412490000.jpgお玄関。
茅葺の屋根の上に、カキツバタのような葉っぱがたくさん生えてました。



2009061412520000.jpgご文庫。
隠居後は、身の回りの品はほとんど持たず、たくさんの書物を西山荘に運ばせたそうです。



2009061412540000.jpg心字池。
「人の心は裏からも見よ」との戒めから「心」という字を裏から見た形に池を掘りました。
心を裏から見ても潔白(正直)な人は友人に値するという教えです。
水戸黄門のお話でも、そんなお人柄はよく表されてますね。

2009061413190000.jpg奥へ奥へと進んでいくと、助さんの家の跡地がありました。
右手前に見えるのは、当時使っていた井戸です。
もちろんフタがしてありますが、なんかリアルな感じ[たらーっ(汗)]




敷地の中に「観月山(かんげつざん)」という小高い丘があります。
中秋の名月には観月の宴を開き、詩歌の会などをして大日本史編纂に努めた家臣の労をねぎらったそうです。

中はとても静かで、聞こえるのはウグイスの鳴声と砂利を踏む足音だけ。
光圀公やその家臣の暮らしに想いを馳せると、300年なんてそんなに遠いことじゃないような、そんな気がしたひと時でした[ぴかぴか(新しい)]

敷地はとても広くて、光圀公が植えた「なにわ梅」や薬になる「カリン」や「サンザシ」の木などもあります。
パンフレットの見取り図。
IMG.jpg
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コメント 2

たて

「水戸黄門」は主人が好きでよく見ます。
完全懲悪、1時間ですっきりするのがいい なんて言ってます。

黄門さんの旅はほぼ聞きかじりと分かっていても、テレビでは各地の名所、名物などをさりげなく紹介しているのは好感が持てます。
ま、ときどき怪しげな方言に首をかしげたりもしますが・・笑

「西山荘」 写真を見ても静かで心落ち着く所だとわかりますね。敷地もかなり広そうですがどれ位ですか?
それに、ここは撮影には使わないのでしょうか?
by たて (2009-06-16 21:30) 

MIYA

「水戸黄門」は俳優が代替わりしながら長く続いてますね。実家では、亡くなった父がよく見ていました。子供が大好きなヒーロー物と一緒で必ず正義が勝つし、単純明快、すっきり後味よろしい!だから、永遠に人気があるんでしょうね(^^)

この「西山荘」は、昭和49年に茨城県指定史跡に、平成20年に彰考館徳川博物館の分館として、博物館法の博物館に登録された・・・とパンフレットに書いてあります。

だから、撮影には使わないでしょうね。建物も古く、修復しながら維持しているようです。

敷地の広さはわかりませんが、かなり広いです。パンフレットに載っている見取り図(イラスト)を追加しておきます。
by MIYA (2009-06-16 22:48) 

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